動く展示会(ファッションショー)

実際にネクタイリフォームの作品を身に付けての、動く展示会 ファッションショーを8月24日(日)に名古屋毎日文化センターロビーにおいて開催しました。
約45分間、出場者10名でそのうち6名が着替えて2回出場しました。
東京から2名が当日駆けつけての参加でした。

初体験の者たちばかりでしたが、着るリフォームの服や帽子そしてバッグなどをしっかり来場者に観てもらう気持ちで、緊張しながらも楽しむことができました。
抜粋ですが、写真で紹介致します。
(写真はクリックで拡大してご覧ください)

 

<バカンスへ行ってきます!>

  • *90×50㎝の絹地でタンクトップを作り、それに似合うネクタイで襟と裾の長さを足しました。襟は取り外しできます。
    *帽子はネクタイ3本をテープ状にするメッシュワーク技法で、ベレー帽に作り、裏布を付けてリバーシブルです。
    *手に持っているのはボストンバッグでスラッシュキルト技法で2本のネクタイを使用しています。
    *ベルトを黒っぽいネクタイ1本でつくり締めていますが、残り布でゴム紐に巻きつけてブレードを作り、伸縮性ズボンのラインに縫いつけて脚長効果を狙いました。


<妖精のバッククロスチュニック>

  • *白いタンクトップに緑色ネクタイ1本で細い葉っぱのようなフレンチ袖を付けました。
    *チュニックの前部分は2本のネクタイの一部をほどいて胸前の形に広げてつなぎ、紐の部分はネクタイそのままでつり紐として使用。
    *サンバイザーは手描きネクタイ1本で作っています。細身の彼女が着ると、妖精の軽やかさといたずらっぽさの感じが出ました。


<夏のク-ルビューティー>

  • *白いカッターブラウスの襟や袖口、前立てに黒いネクタイ1本で縁取りしたシャツ上着です。
    *中の水色のタンクトップの裾には、ネクタイで作った大きなリボンを付けました。肩紐にも同じ残り布でフリルを付けています。
    *バッグは大きなサイズにしてネクタイ2本で、ふたの三角形の端に重りのペンダントトップを付けました。おじい様の形見のネクタイです。


<くるみボタンのチュニックと巻き巻き帽子>

  • *黒地に3本のネクタイを前身頃に並べたチュニックベストです。黄色いボタンをアクセントにして、ボタンはネクタイ布でくるんでいます。
    *ツバ広の帽子には。2本のネクタイを巻きつけて飾り個性的なものに仕上げています。
    *ショルダーバッグはスラッシュキルト技法によるポシェットで、ネクタイ1本で作れます。


<ジョアンミロの絵のブラウス チャイニーズ風>

  • *個性的な帽子はストローヤーンで頭部を編み、ツバの部分は1本のネクタイで作っています。ツバを細くしたチャイニーズ風帽子に仕上げて。
    *羽織ったブラウスは着物のちりめんで、左右の前身頃にはネクタイ1本ずつを使っています。左側のネクタイはジョアンミロの絵の柄です。
    *中のTシャツには、光る布のネクタイをアップリケしてその上に夜空の花火をイメージしたヨーヨーキルトとビーズを付けました。


<編み帽子と青い衿のブラウス>

  • *ストローヤーンで編んだ頭部に、ツバの部分はネクタイで広く作りました。ツバの先端に帽子用ワイヤーが入っているので折ったり伸ばしたり形が自由に変えられます。
    *捨てられずに閉まっていたブラウスに、襟と裾にネクタイをあしらってみたらますます大好きに変身しました。
    *ハンドバックをネクタイ2本で作り、持ち手をショルダータイプに変えました。長さを自由に決められます。


<着物生まれの美人姉妹>

  • *お揃いのワンピースは一反の着物から採ったワンピースです。デザインが変わるだけですが、左のギャザーワンピースは小さい葉っぱのフレンチ袖とワンピースに通した紐が、ネクタイ1本です。右側のワンピースは後ろ襟の部分と、前面だけにボレロ風にネクタイ1本で付けました。
    *ツバ広の白い帽子は、ネクタイで巻いて飾りに、またボレロの彼女が持っているバッグは、チェーン付き金具に赤いネクタイ1本でハンドバックに作りました。


<ラグラン袖のマダム>

  • *紫色のラグラン袖のチュニックは、前身頃に3本使い、下部の三角形の部分を あえて外側に見せたデザインです。
    *帽子は1㎝幅の糸状に長く切って、かぎ針でハットの型に編みこんだものです。7本のネクタイが必要でした。
    *胸元の大きなアクセサリーは ロングネックレスとネクタイの五弁の花を組み合わせたものです。帽子に付けたバラの花とお揃いで 1本分のネクタイです。


<ロールカラーのチュニックと秋の帽子>

  • *襟ぐりの大きく開いたチュニックには、ジョーゼットのネクタイでロールカラーにして付けました。ヨーヨーキルトをポイントに付けました。
    *帽子はネクタイそのままを巻き付けて、秋の雰囲気を醸す装いに。


<ブラウス&スカートとらせん袋>

  • *まえを着物のように打ち合わせるカシュクールと呼ばれるデザインの上着は、黒の着物とで作られています。スカートとはセパレートなので、背の高い人にも 低い人にも自由に着こなせます。
    *肩から下げたショルダーバッグは私達が「らせん袋」と呼んでいるバッグです。ネクタイ2本をらせん状に縫って袋を作り、もう1本のネクタイをそのまま紐にします。服もバッグも同じメーカーのネクタイ群なので服に溶け込んでいます。


<フィナーレは ネクタイドレス!!!>です
2005年の愛知万博会場に出場した際に お披露目したネクタイドレスは、ここで人が着て動く姿を観ることができました。
仏の「ジョンエロール」と云う手描きネクタイシリーズ。この美しいネクタイ群をドレスに仕立ててもらって いつも展示会場のボディーでのドレスを見てきました。

ここにきて やっと時を得て人を得て、ドレスが動きました! 歩きました!!

ナレーションを担当していた彼女は、歌舞伎の早変わりのようにさっと登場です。
このドレス実は上下に分かれているので、スカートをはけばOKだったのですが見事でした!

ここまでご覧いただきありがとうございました。
全員が出そろうグランドフィナーレです。

  • *黒のロングコートは着物からできています。両袖にそれぞれ1本ずつの黒ネクタイを使用しています。