布香合

2022年の新たな年明けです。今年が佳い年でありますようにと祈らずにはいられません。年の初めに作った布香合は、5年前に市販で購入し大切に持っていますが、作りたかった物でした。去年偶然にも図書館で見つけた本『大野一郎 伝統工芸袋物教室』の中に作り方を発見しました。

大野一郎先生は布団職人から腕を見込まれて、宮内庁御納戸役として活躍されたそうです。巻頭に珠玉の言葉が載っています。【手縫いのよさは、ミシン縫いのように布地を締めつけることがありません。布地とともに縫い目が自然に伸び縮みし、布地の持っているやわらかさを保って、仕上がりに温かみが出るのです

長年手作りネクタイを手縫いしたものにとって感動の言葉です。時代の良いものは取り入れていきたいとおもいますが、この布香合(ねじり香合ともいう)はミシンの入る余地がありません。1本のネクタイをほどいた大剣布から布香合一つ分が採れます。中・小剣部分は、女性用あるいは男児用の小さなネクタイになりまた。出会いの喜びは人同士の中にありますが、本との出会いにも無限の喜びがあります。よき出会いの年になりますようー