ネクタイ一本の値打ち

 
写真の帽子類(左からレインハット、キャップ、日よけ帽子2種類)は、どれもネクタイ一本で作ることができる帽子です。

長年ネクタイリフォーム教室をやっていて気づく事は、ネクタイを2本3本と必要な作品の場合、ネクタイ地の厚さや伸び方などの性質の違いで、制作課程で問題が起こりやすい事です。ネクタイ一本から作れる事は、とても重要な条件になります。

レインハットは6枚はぎのチューリップハット型ですが、前3枚の下部を透明にしたので、一本のネクタイで足りました。
 
キャップは、サンバイザー(本の26ページに掲載)の応用ですが、ひさしの部分の表裏の両面をネクタイ地でとったサンバイザーと違って、裏側は黒色の他の布地を使ったので、一本のネクタイで済みました。

日よけ帽子2種類ですが、どちらもトップはネクタイ地ですが、「サイド」や「ツバ」はチュール(ネット状の布)で作りました。紺色の方は「ツバ」は四枚はぎのネクタイ地です。茶色の方は、チュールの「ツバ」の上にギャザー寄せしたネクタイ地をふんわり乗せています。

帽子は目立つ物なので、一本で作ることができるというのは嬉しいことです。

それにしても、ネクタイ一本がこんなにも分量があるの!! 
と驚きませんか?

  ここに バイヤス地のマジックが隠れているんですよ!

These hats and a cap can be made of the ties.
The photo on the left is a rain hat and a cap to be made of each one tie.
The photo on the right is two kinds of hats to be made of each one tie.
All these kinds of hats are made of one tie.
Aren’t you surprised how large one tie is?
One tie is very useful and valuable indeed.

I ‘ve ever made the sun visor useing only one tie.
This idea was appeared on my book ‘ Reusing ties’.