毎日新聞夕刊のコラムで紹介されました

山田記者から6月初めに、「コラム」に書きたいのでと確認の電話があり、全国版の夕刊コラム《優楽帳》に載りました。

 

2015年6月9日(火)毎日新聞夕刊のコラム
ネクタイ

最初にお会いしたのは20年前。愛知県春日井市のネクタイデザイナー、野村佳う子さん(68)は名古屋初個展を企画中だった。工場から営業に転じた夫への「内助の功を」と手描きネクタイを作り続け、馬を9頭描いて「馬九行久(うまくいく)」など語呂合わせも楽しかった。
2年後、夫の定年を機に仕事の思い出が詰まったネクタイのリフォームを始めていた。記事をカバンや帽子、アクセサリーなどに再利用する。「主人の形見を身につけたい」などの反響も多く寄せられ、紙面でリフォーム教室を連載してもらったこともある。
「世界を広げたい」と2002年に民間留学プログラムで訪英。帰国後に日英2カ国語の教本をだし、07年と14年に米ホノルルの日本展で「もったいない」の成果として作品を披露した。各地で教室を開き、孫弟子も多い。
この8月には伝統工芸の「絽刺し」と初の競作展を名古屋で開く。「リフォームはデザインの新領域。未知の世界へ分け入る気持ち」。女性の花開く社会とは。父の日が近づくたび、ネクタイとともに考える。

山田大輔 記者

 

名古屋初個展=1996年 「ギャラリー彩 」で初個展。名古屋のテレビ局全部とラジオCBC   の実況放送。翌97年に名古屋三越ギャラリーで以後10年毎年 手描きネクタイ展

2年後夫の定年を機に仕事の思い出の詰まったネクタイリフォームを始めていた=1999年三越友の会教室「おもしろネクタイリフォーム」毎月開催、3月NHK名古屋テレビ局放映

紙面でリフォーム教室=毎日新聞「リフォームの達人」欄に6回 クリスマステーブルセンターリバーシブルなスカーフ、お揃い柄のアクセサリー、あしゃれなきんちゃく袋に、エコバッグとして気軽に、形を生かして頭陀袋に

この8月には伝統工芸の「絽刺し」と初の競作展を名古屋で開く=【今昔エコロジー展】    8月23日(日)から9月5日(土)まで 毎日文化センターロビーにて(名鉄メンズ館10階   お問い合わせ☎052-581-1366)